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『GOSICK』一巻読了。

…何だか風邪がどんどん悪化してる気がします。
熱がかなり高いような気がするのですが、敢えて測りません。
具体的な数字がわかると、多分私は寝込みますから。

部屋が寒いので、せめて風呂ぐらいは温かくしようと、ここのところずっと長風呂気味です。
アイスコーヒーと文庫本を持ち込んで、束の間の極楽タイム。
いやあ、温かい世界って、幸せですね。
明日は、部屋で待機してるガジュマルも一緒に連れて行ってあげようかしら。

そんなわけで、桜庭一樹氏の『GOSICK』一巻、読了です。
さすがは元々富士見ミステリー文庫、コーヒー一杯飲み終えるまで、と決めてた私のお風呂読書タイムだけでも、数日でつるつるライトに読めました。

感想としては…正直すまんかった、桜庭先生。
前回の記事で、アニメのほうだけ見て、「映像だけ」だの「諦める」だの言って、申し訳なかったっス。
そこまで言うほど酷くはない、どころか、結構興味深く読める箇所も多かったじゃないですか。
前回の記事で挙げた通り、私のお気に入りミステリーフラグの、どれか一点にでも触れた小説は、私、手放しで褒めますから。

この『GOSICK』の場合、先に挙げたポイントのうち、1の「論理」について、私の琴線に触れました。
ここで言う「論理」は、探偵小説におけるいわゆる「トリックと推理」に限定しません。
その作品を作品たらしめるルール、言うなれば小説の背骨みたいな伏線のことです。
そもそも、ミステリーものは、ミステリーらしければミステリーらしいほど、現実では機能しません。
現実には「登場人物」以外にも人間は存在してるので、容疑者は無限に存在できますし、「探偵」が推理した以外にも「密室」に出入りする方法は無数にあります。
当たり前です。

そこで必要なのが、作品の「論理」。
文学等でいうところの「主題」が必要になるわけです。
その命題のための事件、その命題のためのトリック、その命題のための犯人、その命題のための動機。
各事象に一貫してそのテーマが用いられてはじめて、一篇の小説が、世界が完成するわけです。

そういう風にして定義するところの「論理」の素敵さで、私は『GOSICK』を評価します。
元々はあまり読者年齢を高く設定してなかった所為もあるんでしょうが、はっきり言って、トリックはチープだし、文章も平易、構成も演出もイマイチな小説です。
言ってみれば「出題の途中で答えがわかっちゃったナゾナゾ」みたいな温さ。

それでも、作品の根っこにある「論理」に気がつくと、どうしてなかなか、面白い小説ですよ、こいつは。
一度目はその「論理」を探すために読み、後でもう一度、その「論理」の存在を前提にして読み直すのをお勧めします。
普通の探偵小説って、あんまり再読に向かないじゃないですか。
タネ明かしされた後ですから。
そういう意味では、「再読向きの探偵小説」って、珍しいんじゃないでしょうか。

…でも結局、何でタイトルが『GOSICK』なのか、わかりませんでした。
普通の綴りの『GOTHIC』じゃ駄目なの?
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