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ニアミス不思議映画。

大槻ケンヂさん著「暴いておやりよドルバッキー」、読了。
大槻さんの作品には、若い頃からたくさん影響受けました。
もともとの私の趣味と大槻さんの趣味が近いこともあって、エッセイ集が出るたびについつい購入してしまいます。
思えば高校生の頃、友人に借りた筋肉少女帯のテープ(しかも「レティクル座妄想」)が、大槻さんとの出会いでした。
以来音楽、小説、エッセイ等、青春を大槻さんの作品と共に歩んできました。
きっとこれからも大好きです。

そんな大槻さんの本、結構マニアックな映画の話題が挙げられてます。
私は邦画、しかも若干光量足りてなくて画面が暗い感じのちょっと古い映画が好きなのですが、そんな映画の話題でふと思い出したことがあったので、ちょっと書いてみようかと思います。
…や、最近特撮(大槻さんのやってるバンドじゃない方)の話題が多すぎた気がしたので、なるべく違う話題をと思いまして。

さて。
あれは確か、私が高校生の頃。
クラスは朝から、謎のチラシの話題で持ちきりでした。
赤と黒を多用した、毒々しい配色。
怪しい想像をかきたてる、不鮮明な写真。
どうやら映画の上映を知らせるチラシのようです。

どういうわけか、大勢の生徒が、そのチラシを手に登校して来ているのです。
友人曰く、駅前で怪しい人たちが配っていた、と。
駅方面ではなく、街道側から自転車で登校してきた子も同じチラシを持っていましたので、もしかしたら市内いたるところでバラ撒いていたのかもしれません。

その日の夕方から市内中央にある某ホールにて上映する、との旨。
が。
そんな映画、少なくとも私は、聞いたこともありませんでした。
監督にもキャストにも聞き覚えがありません。
まあ所詮普通の高校生の知識なんかタカが知れてますが。
結構映画好きのクラスメイトも首をかしげ、一体どんな映画なのかと、授業中でさえ話題にこと欠きません。

3、4時間目くらいになると、上級生のクラスからある噂が流れ始めました。
曰く、本当の殺人シーンを使って撮られた映画だ、とか、本物の強姦を撮影した映画だ、とか。
今思えば、若さと性欲を持て余した童貞や処女の妄想、願望が噂に現れてて、ちょっと面白いのですが、当時は「…そんなこともあるのかも」と、私たちは結構本気で信じかけていました。

放課後、クラスのノリのいい奴らが「本当に見に行ってみようぜ」とみんなを誘います。
私も行きたかったのですが、その日は他に用事があり、上映時間にはどうしても間に合いそうにありません。
結局、その連中含む何人かが、市内某ホールへと向かいました。

翌日、普段に似合わず早めの登校をした私は、見に行ったクラスメイトが登校してくると、カバンを置くのももどかしく、映画の内容を尋ねました。
が。
彼の反応は芳しくありません。
微妙な表情をしながら「…何か、よくわかんなかった」と。

会場には、他の学校の生徒も大勢来ていたそうです。
…もしかしたらその映画を上映する人たちは、チラシを配る相手を高校生中心に絞っていたのかもしれません。
映画は、何だか暗く陰鬱な内容で、終始たんたんと進むものだったそうです。
「正直つまんなかったからさ、帰りに受付の奴に文句のひとつでも言ってやろうと思ったんだ」
「だけどさ、いねえんだよ、もう」
終わって出てくると、受付の男も、関係者と思しき人たちも、もうだれもロビーにはいなくなってた、とのことでした。

新手のサギだったんじゃね?
お前らまんまと騙されたんだよ、等、その時は笑い話になって、この話題はすぐ忘れ去られてしまいました。

ですが。
今現在の私には、その映画の正体がわかります。
だって、その映画のタイトルは「ザザンボ」ですもの。

色々アレなのでここで詳しく言及は致しませんが、この単語でググって頂ければ、大体のところは察していただけるんじゃないかと思います。
どうしてこの上映主催者の人たちが、こんなにゲリラ的に行動していたのか。
少なくともコレ、90年代後半のお話ですから。

私は、この映画の意味であるとか、意義であるとか、そういうものには特に何の意見もございません。
ただ、いいものであれそうでないものであれ、まず「見ておく」べきだったなあ、と、今になって後悔しているわけです。
だって勿体無いじゃないですか。
日々の惰性にかまけて、せっかく新しいものに触れられる機会を、私は逃してしまったんですから。
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