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冬コミとか今後とか。

どうも高崎ですよ。
今日は販促記事ではありませんが、
高崎たけまる新単行本
「真理亜さんのお気に召すまま」
発売中です。
よろしくお願い致します。


さて本題。
こちらも何度も告知いたしましたが、昨日から始まっております冬コミのほう、私も参加致します。
明日の
G-27a
にて、いつものサークル「Lemming(s)」です。
今回はFGOやっていいとのことだったので、私の個人誌を…と思ってたんですが、商業のお仕事が色々押してしまって。
せめて前半部分のところだけをちょこっと見せるだけのコピー誌だけでも置いておこうかと。
いずれにしても春前くらいまでにはイベント関係なく仕上げますので、その顔見せだと思って頂いて、
ぶっちゃけ買わなくても大丈夫です。
ああこういうのがそのうち出るのね、覚えとくよ、で充分です。
紙で刷るか電子配信のみになるか、私のお財布事情次第ですが、完成版をお待ち頂ければと思います。

FGOというか、Fateシリーズは私、PC版の頃から大好きでして。
今描くと流行に乗っかってるみたいに見えますが、流行ってようがそうでなかろうが、いつか絶対描きたかった作品です。
あ、先程今年最後のガチャのつもりでスト限回したらアルテミ…オリオン来ました。
これでもう円卓は怖くないぜ!
このあいだ6章クリアしたけど!

話がそれましたが、冬コミのお話でした。
明日はサークルスペースには朝からコピー本売ってますが、私自身はお昼頃から参加の予定です。
…だって仕事が終わらなかったんですもの。
ご用の方、もしくはスケブ描け、色紙描け、という方はそのあたりを狙っておいでくださいませ。
可能な限り大体何でも対応致します。

そして。
コミケとは関係ありませんが。
今年の最終号をもって、
ばんがいちさんが休刊致します。
平成を駆け抜けた最古参のエロマンガ雑誌のひとつが、ついにお休みになりました。
漫画文化を語る上で、大きな歴史的役割を果たしてきた(マジで過言ではない)雑誌でした。
時代は変わり、普遍かつ不変なものなど何もないですから、誰しも何にでもいつかは終わりは訪れますが、やっぱり残念でなりません。

あ、私や掲載作家陣は、大体コアさんの別雑誌に移籍して、今後も変わらずお世話になって参ります。
(ぶっちゃけおんなじような流れで今春に竹さんからリストラされてたから、戦々恐々としてました)
掲載誌など詳細発表していい時期になりましたら、またこちらで告知致します。
今後ともコアマガジンと高崎たけまるをよろしくお願い致します。

…あれ?
ということはつまりアレですか。
私の単行本が、ホットミルクコミックス最後の一冊
ということでしょうか。
……私の頑張りとは全く関係ないところで、歴史に名を刻んでしまいました…。

何か釈然としませんが…うん、まあ、本年もお世話になりました。
コミケでお会いしない方には、良いお年を。
コミケでお会いする方にはまた明日。
寒波の中、コキュートスの底でお会い致しましょう。
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単行本販促7

どうも高崎です。
寒いですね。
コミケも今日から始まってるようですが、皆様どうか防寒対策はお忘れなく。

単行本、先日献本も我が家に届き、どうやらちゃんと発売もされたようでひと安心です。
が。
まだお買い求めでない方、どうかよろしくお願い致します。
高崎たけまる新単行本
「真理亜さんのお気に召すまま」
コアマガジンさんから絶賛…かどうかは知りませんが発売中です。

メロンさんでは描き下ろし漫画のリーフレットが、とらのあなさんでは描き下ろしカラーイラストカードが特典でもらえるそうです。
あと、販促用のスティックポスターも特典として配布してる書店さんもあるとかないとか。
お好みのものを選んでお買い求め下さいませ。

さて本日の販促記事は、描き下ろしパートに関して。
まずは巻末おまけ漫画「真理亜さんのその後の日常」。
「真理亜さん」シリーズは番外編の「未亡人(おくさま)の体温」でちょっとだけその後が描かれてますね。
多分真理亜さんは相も変わらずいろんな人をアブノーマルな暗黒面へ落とす、迷惑な暗躍をしてるんだろうなー、とは思いながら、
坊ちゃまとのプライベートでは、その後どんな感じなのかな、と。
そういうお話を描いてみました。
若干素の部分も見せられる関係になってるのかなと想像しながら制作致しました。

それから、表紙カバーの下、本体表紙にも描き下ろし漫画がございます。
やたら男の娘押しの一冊になってしまったので、いっそのことこんなIF漫画はどうだろう、といった悪ふざけです。
そういうのが苦手な方は…いや、そもそもそういうの苦手ならこの本買わないし、間違って買っちゃってもわざわざカバー外してチェックしないか。
うん、まあ、そんな漫画です。
「アッー!」みたいなギャグの一環で描いてたつもりが、男の子のお尻ネタも私の漫画のメインコンテンツのひとつにまでなってきてしまいました。
何が役に立つかわからないですね。
今後も、まあまあ普通の可愛い女の子描きながら、ちょいちょいそういうの放り込む漫画描きで行くことでしょう、私は。
…編集部に怒られない限りは。

今日のところはこんな感じでしょうか。
それではまた次回、今度はカラーまわりのお話でも致しましょう。
では明後日に…と言いたいところですが、よく考えたら31日はコミケに参加しているので更新している余裕があるかどうか。
(年末年始というのは大した問題ではないらしい)
とりあえず明日にでも、販促のお話じゃなくてコミケの告知だけでもすることに致します。

というわけでまた明日ー。

単行本販促6

どうも高崎ですよ。
明日です。
明日発売です。
高崎たけまる新単行本
「真理亜さんのお気に召すまま」
よろしくお願い致します。

いやマジで。
私も頑張ったけど、私だけじゃなくてうちの背景作画手伝ってくれてる妹や、デザイナーさん、コアの担当さんや営業の方、色んな人が関わって一切手抜きなく作った一冊です。
どうにか元が取れるくらいには売れて頂きたいものです。
(…いやまあ、それを言い出したら、大体全部の本、関係者は一切手を抜いてないものなんですが)

本日も販促記事です。
今回は収録作品最後の一作、「もじもじディープラブ」についてです。
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あ、以前も申し上げましたが、収録順と紹介順、制作順は別に一致しておりません。
コンテ箱を漁って見つけて来た順に適当に紹介しておりますので、ご承知下さい。

さてこの作品は、何だか理由不明なまま拉致監禁された男の子が、ストーカー女子にいいように調教されるお話です。
男女逆で考えると完全にアウトなんですが…いや、このままでも十分アウトですね、この♀主人公。
アメリカの有名なスティーブン何某氏のサイコホラーっぽいのを描こうと思って出来上がったお話でした。
長期間に渡って責められて、徐々に自分の意思と乖離していく自分の身体の反応がホラーっぽいかなと。
読みきりだとどうしてもねちっこく責め続ける描写が駆け足になってしまうので、その辺が悩みどころでしたが、
そういった苦戦が後々描かれた「MY SWEET LITTLE QUEEN」などに生かされているかと思います。
そこそこ長く漫画描きをやってきておりますが、いまだに若干は伸びしろが残っている(気がする)のは、モチベーションになりますね。
もっと面白い漫画が描けるようになりたいです。

以上で収録作10本の紹介を終わります。
明後日くらいには、描き下ろしパートやカラーまわりについてお話できればいいかなと思っております。
明日発売ですので、それまでに購入しておいて頂けると、私の記事がわかりやすいかもしれません。
よろしくお願い致します。

…あ、コミケも出ます。
コピー誌ですが、FGOで何か描いてると思います。
あとあとちゃんと仕上げようと思ってた本のパイロット版を一部ご紹介、という感じです。
三日目月曜日G-27aにて。
そっちもよろしくお願い致します。

単行本販促5

どうも、二日ぶりです。
本日も張り切って新刊の宣伝のほう、やってまいりましょう。
…どれだけ効果あるのかわかりませんが。
12月28日
高崎たけまる最新刊
「真理亜さんのお気に召すまま」
発売予定です。

あくまで予定ですが、先日見本誌が我が家に届きましたので、どうやらこの世のどこかにはすでに存在している模様です。
当日にちゃんと本屋に並んでいるといいなあ…。
発売日くらいは平積みで置いてもらえるといいなあ…。
コアさんが頑張って宣伝用ポスターとかも作ったそうなので、上手いこと使って売り場作ってくれるといいなあ…。
……さすがにもうそろそろ欲張りすぎですね。
いやまあ、売れて欲しいのは勿論なんですが。

さてそれはさておき。
本日も収録作品の解説のほうに入ってゆきましょう。
今回は前後編二本の「MY SWEET LITTLE QUEEN」です。
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こちら、ぜんぜん違う印象の姉妹の女王様から調教される男の子のお話です。
前編は妹サイド。
真面目でおませなJSが、姉のことが好きな年上の男の子を調教して自分のものにしてゆきます。
妹さんは黒髪ロングのロリ女王様。
姉とぜんぜん似てないのと幼いのがコンプレックスに見えるように描いたつもりです。
わりといいところの学校に通ってる優等生っぽさを出したくて制服付きの学校に通ってることにしたのですが…
読者さんの中にかなりのタイツフェチの方がいらっしゃったらしく、適当に描いたタイツに関してお叱りを頂きました。
「ランガードの位置がおかしい」とのことでしたが…すみません、時間が足りずにそのへん修正できませんでした…。
(※ランガードっていうのはストッキングやタイツがずりおちないように締める部分。
 股間の縫い目とつながって、足の付け根あたりに位置するそうです。)
手直しするとなると改めて入稿し直したり色々と細かいアレコレがあって、非常に時間がかかるのですよ…。
ランガードが見えるカットは二箇所だけなので、そこだけ目をつぶって頂ければ幸いです。

女装させられた男の子「悠季」くんの愛称が「はるかちゃん」で、「真理亜さん」シリーズに登場した男の子メイド「勅使河原遥」くんと同じなのは、若干わざとです。
髪色も近い濃さにして、「あれ?この二人ってもしかして…」とか、内容と関係ないところで深読みするのも面白いかな、と。
…単行本でまとめて読むと、単にややこしいだけになってる気もしますが…ぶっちゃけ雑誌掲載してる時には、単行本にまとまることなんか考えてなかったもので。

お姉さんのほうは妹と対照的に、ギャルっぽいJD。
妹と、弟みたいに可愛がってた子の様子がおかしいのでちょっかい出してみたのが後編のほうです。
男の子へは別に恋愛感情はないけれど、可愛いからいじめてあげよう、というスタンス。
キャラ造形は普段あんまり描かないタイプの髪型で、楽しく描けました。
先日もちょっと触れましたが、この子「悪徳のめばえ」でちょろっと出てきた、♂主人公の元カノが元になってデザインされてます。
「悪徳の~」を描いた時に、ショートカットの女王様キャラってそのうち描いてみたいな、と思ってたのが、ここで再生産されたわけですね。

構成的には表と裏、みたいな感じにできて、面白い作りになったかなと思っております。
そのうち、時系列を組み替えてみたり、複数視点で見たものとかも描いてみたいですね。
夢野久作の「瓶詰めの地獄」とか上遠野浩平の「ブギーポップ」みたいなのを漫画表現で作ったら、どんなのができるのかな、と。
(…商業誌で試すことじゃないので、やるとしても自分で勝手に描くだけでしょうけれども)

さて、本日はこんなところでしょうか。
次回は一本残っちゃった読みきりについて解説したいと思います。
それ以降は、多分もう単行本が発売されたあとだと思いますので、単行本描きおろしパートや、表紙まわりについて、続けてお話しできればと。

それではまた明後日あたりにお会い致しましょう。

単行本販促4

どうも高崎ですよ。
←の柱にお仕事用の連絡先を晒してみました。
サークルHPの方にも既に上げておいた情報ですが、サークル代表がさっぱり更新しなくなって、検索から私のアドレスに辿り着くのが難しくなってしまったもので。
ややこしいメールとかが増えるようでしたら取り下げますが、当面はアドレスを置いておくことに致します。
(・・・いや、別に今の出版社に不満があって求職中とかではないです。
 シンプルに不便だったから置いてみただけのことで。
 コアさんにおかれましては、来年も再来年も脛をかじってゆきたい所存です。
 マジでマジで。)

さて本題。
今日も今日とて単行本販促ですよ。
12月28日
高崎たけまる新単行本
「真理亜さんのお気に召すまま」
発売です。


あとコミケ出ます。
31日月曜日、G-27aにて。

では今日も収録作品の解説に参ります。
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本日の一本目は「路地裏の倒錯調教(てんごく)」。
あ、こちら別に収録順ではありません。
キャラクター案のラフがあっちこっちに散逸してしまっているので、見つけた順にスキャンして解説している次第です。

閑話休題。
お話としては社会的地位のある大人が女装&露出の変態趣味を教え子に見られてしまって・・・という感じ。
近作の幾つかがあんまりこの単行本に収録するには似合わないものだったので、急遽制作した一本でした。
結構な突貫工事に加えて、この頃は近隣のマンションの改築工事の騒音が酷くて、なかなか集中していいもの作れないという大変辛い時期で…もう少し面白く出来たんじゃないかなあ、もう少し丁寧に描けたんじゃないかなあ…という様々な後悔が残った一本でした。
そういうこだわりって、結局描いてる本人だけの自己満足なことが多いと聞きますが、それでもちゃんとやりきった感がある作品のほうが、安心して世間様にお見せできるものです。
無念でなりません。

とはいえ、低身長のエロい身体のサディストSKとか、女装姿で調教を受けるマゾの成人男性とか、フェチの表現では面白い題材だったのかもしれません。
キャラクターデザインの造形的には、大変気に入ってる二人です。
いずれどこかでこれらの題材を上手いこと料理してあげたらな、と思っております。

それからもう一本。
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「悪徳(えすえむ)のめばえ」です。
せっかくベッドを共にしてもちんちんが戦闘準備できない先生。
ちょっと幼い外見の♀主人公は自分の所為なのかも、と思っていたが、実はその原因は…というお話。
こちらも教え子×男性教師の関係ですが、「路地裏~」よりらぶらぶ度が強めになっておりますね。
恋のために一生懸命尽くす女の子という構図。
…と聞くと可愛い気がしますが、実際は少女のサドの芽が生まれた日のお話。
今後、この先生のちんちんは、一体どんな酷い目に遭ってゆくのでしょうか。
心配です。

本日はこんなところでしょうか。
それではまた明後日あたりに続きを致します。
(発売日までにちょうど作品解説が済みそうでホっとしております)

単行本販促3

どうも高崎です。
しつこいようですが毎回言いますね。
高崎たけまる最新刊
「真理亜さんのお気に召すまま」
12月28日発売予定

です。
よろしくお願い致します。

あとコミケも出ます。
31日(月)G-27a
です。
今回はFGOです。
オフセット間に合わせたかったんですが、以前も申し上げた通り体調崩してまして。
(冬入りと夏前は大体毎回そうなってる気がしますが今回は特に酷くて)
とりあえず前半部分をコピー誌用に調整して持ってゆくことになりそうです。
他にも会場限定で何かコピー誌なりペーパーなり用意できたらいいのですが…どうなることやら。
そのへんはまた後日にでも。
…いや、これは別に引っ張ってるわけじゃなくて、基本私の予定は大体バタバタしてるからです。
申し訳ないマジで。

さてそろそろ本題です。
単行本収録作のお話でもしてゆきましょうか。
本日もまずは「真理亜さん」シリーズの続きです。
今回は最終第四話について。
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最後にして、ようやく真理亜さんと坊ちゃまのお話に戻って参りました。
やってることはシンプルですね。
真理亜さん、表情はわりと冷静でドSな性格ですが、ぶっちゃけ坊ちゃまにベタ惚れなので。
自分の真っ黒な部分をきちんと見せて、その上でどうよ?というのを迫ってるわけです。
いやまあ、漫画的には派手なほうがいいからという理由で、乱痴気騒ぎの「夜の社交パーティー」なんですが。

というわけで真理亜さんもドレス姿です。
今夜はメイドじゃなくてパーティーの主催者ですので。
イメージ的には江戸川乱歩の「黒蜥蜴」の女主人公、女傑・黒蜥蜴みたいな、妖艶な社交会の支配者…っぽくならないかな、とデザインしてみました。
坊ちゃまもパーティーにあわせておめかし(?)です。
すっかり調教された姿を、大勢の前で披露する、ドMの極み。

…そしてキャラ表の横に、何故か描かれているメイドさん。
こちら、拙著「イバラヒメ」収録の「誘惑パンデモニウム」に登場するメイドさんにしてサキュバスの、ヴァイオレット女史です。
これは完全な裏話になりますが、プロット段階ではこの人、この最終話に登場予定でした。
(あちらの舞台は現代、こちらは昭和初期なのでちょっと妙な感じですが…そこは悪魔は長生きだから、とかスターシステム的な「よく似た人」とか、読み手に自由に解釈してもらおうかなと)

というのも、こんなパーティー自宅で開いちゃって、坊ちゃまのお父さんはどう思うだろう、という点から、
実はお父さんも、真理亜さんの叔母様にあたる女性を送って、すっかり篭絡、調教済みです、という説明を入れるつもりだったのですよ。
乱交パーティーの変態たちをたくさん描いていたら、すっかり尺がなくなって入らなくなってしまったのと、まあ余計な説明は無粋だしテンポがわるいかな、と思ってばっさりカットしてしまいましたが。
年齢不詳の謎の英国人女性に調教されるおじさんの漫画が、番外編として一本描けそうですが…まあそれはそれとして、どこかで別の機会にでも。

そんな番外編のお話も、ついでと言ってはナンですが、やってしまいましょう。
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こちら、「真理亜さん」シリーズの昭和初期な舞台が気に入ってしまったために、おんなじ舞台で他にも何か変態な漫画、描けないかしらと考えてみたものでした。
お話の導入というか悪いほうに導く人として真理亜さんを登場させてます。

お話としては、自分がガチの変態だと気づいてしまった男性が、運命の女性と出会う、というだけのSMです。
Sな女性とMな男性のお話、どこまでいけるか試してみたかったというのもあって、かなり読む人を選ぶ漫画になってしまったのかなとも思いますが…まあソレ言ったら私の漫画は多分かなりの変態(褒め言葉)以外は読まないと思うので、それはそれで今更だったかもしれませんね。

お話モチーフは、やはり江戸川乱歩の「人間椅子」。
人間の椅子、っていう部分くらいしかモチーフになってないのかもしれませんが、乱歩先生の考えた「人間椅子」っていうパワーワードがそれだけ魅力的だったのかなと。
(関係ありませんが、黒岩瑪瑙先生も同じく乱歩モチーフで「鏡地獄」って作品を描いてらっしゃいます。
個人的には先生の作品の中で1、2を争う名作ですので、そちらも是非)

主人公の未亡人な奥様は、なるべく当時の髪型や服装を取り入れたデザインにしてみました。
「断髪のモダンガール」っていうやつでしょうか。
結局本編では、ほとんど裸だったので、あんまり関係なかったのが残念です。

この辺の時代背景や乱歩モチーフという題材、私は大好きなんですが…さすがに今回やりつくしてしまったので、商業誌ではもう難しいかもしれませんね。
なんとか時間作って個人的に色々発表できたらいいな、とは思っているのですが、どうなることやら。

さて今回はこんなところでしょうか。
めんどくさい作品二本だったので、前回よりもだいぶ長くなってしまった気がします。
次回は読みきりを二本分くらい解説できたらと思っておりますよ。

それではまた明後日くらいに。

単行本販促2

はいどうも、販促記事第二回ですよ。
毎回書きますが
高崎たけまる最新刊
「真理亜さんのお気に召すまま」
12月28日発売予定

です。
よろしくお願い致します。

あ、あと一応コミケも出ます。
31日月曜日 G-27a
だそうです。
こちらは…うん、コピー誌でしょうか。
詳細は後日にでも。

さて。
本日も販促活動ですよ。
前回に引き続き、収録作品の解説でも進めて参りましょうか。
今回は「真理亜さん」シリーズの第二話と第三話。
「凪人くんはご覧の有様」と「巴さんの密かな色恋」について。
第一話がちょっと語感のいい感じのタイトルだったので、続編もなんとなく似た感じの語感のタイトルをつけてみました。
新登場キャラクターは以下の二人です。
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第二話は、実は第一話からちょっと時間をあけて描いたものでしたので、急に前の話の続きをやっても読む側が混乱するかな、と思い、新規のキャラクターからの視点で再開してみました。
第一話の♂主人公の幼馴染のお嬢様です。
ちょっと好きだった幼馴染の男の子が、何だか前と違うような…という導入で、この子も巻き込まれてゆくというお話。
シリーズ主人公の真理亜さんは、ミストレスなだけじゃなくてかなりの変態ブリーダーでもありますよ、という、ちょっと怖い本性が垣間見えるかと思います。

第三話は、せっかく登場させたものの、真理亜さんの手下一号みたになっちゃったお嬢様を、ちゃんと救済しとかないとな、というお話。
結局第二話だと、坊ちゃまへの恋心が変態プレイに夢中なことで塗りつぶされてしまっていたので、彼女の中でちゃんと解決してあげないといけないかな、と。
基本的に全員ハッピーエンドなのが望ましいですので。
(本人たちが満足してれば酷いプレイも愛情表現になる…はずです)

そういった必要性と、あともうひとつ、過去に真理亜さんに調教され尽くした結果、おかしな方向に行っちゃった実例として、新キャラクターのメイド少年が登場します。
ちなみに彼(彼女?)は18~19歳くらいの設定で、お嬢様たち(今でいう小6~中1くらい?)よりわりとお兄さん(お姉さん?)。
家政婦として実家に無断で働きに出ているくらいですから、まあそんな年頃が妥当かなと。
…そんな彼(彼女)にご実家は代々続く由緒ある子爵家。
ご両親はさぞかし頭を抱えていることでしょう。

この二話、三話は、第一話の続編と言いつつ周りのキャラクターを増やして、結果最初の主人公だった坊ちゃまが脇役になってしまってました。
でもまあ、謎の女王様メイド真理亜さんを主軸に色んな事件が起こりつつ、坊ちゃまの調教を積み重ねる、というのを続けるのが意味があったかな、と。
この単行本まるまる一冊そんなお話にもできたのですが…さすがに時代もの(≒ファンタジーもの)はお客さんを選ぶので、このくらいの中篇がちょうどいいんでしょうね。

そんな感じでしょうか。
…雑誌掲載時にもある程度レビューしてしまっているので、意外と書くことがなくて困惑しております。
←の「仕事」の項目で過去記事を辿って、当時の紹介記事を読んで頂くのが正解な気も…あ、いや、ちゃんと続けますけどね。

それではまた明後日の記事でお会い致しましょう。
次は「真理亜さん」シリーズ最終回と、その後の番外編についてお話致します。

単行本販促1

どうも高崎ですよ。
またすっかり放置しておりました。
単行本作業が終わった瞬間にガッツリ体調壊していたもので。

…春から無限に続いていた自宅周辺の工事のおかげで、ほとんど無休で動いていた所為でしょうか。
こんなに見事に動けなくなるのは数年振りでした。
ほどほどの体調不良はしょっちゅうのポンコツなので、休めるときにはちゃんと休まないといけませんね。

さてそんなことはともかく。
新単行本「真理亜さんのお気に召すまま」発売間近です。
12月28日発売です。


…いや、年末商戦なので某ワニさんとかGOTさんとか色んな出版社の発売ラインナップ見ると、ぶっちゃけ売れる気は全くしてないんですけども。
それでもまあ、私が自分で宣伝していかないと特に誰も広報してくれませんから、頑張ります。
個人事業って大変です。

というわけで例によって、単行本収録作やら描きおろしパートについて色々裏話でもしながら、残り十日、隔日くらいで更新、告知してゆけたらいいかなと思っておりますよ。
(まだあんまり体調よくないので、たまに更新しなかったりしたら察してください。)

ではまず表紙について…と思ったのですが、まだどこも表紙絵を出してないみたいなので、これは私も控えたほうがいいんでしょうか。
…いや待って?
出るよね?本当に出るんだよね?

…うんまあ、出るという前提でお話をしましょう。
しょうがないのでともかく収録作のお話からしてゆきましょうかね。
まずは表題作「真理亜さんのお気に召すまま」について。
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例によって最初のキャラ案のラフをご覧になって頂きながらお読み頂ければと思います。

お話としては、昭和初期の富豪の屋敷に、坊ちゃまのお世話役として新しい家政婦さんが。
だがその家政婦さん、躾けと言いながら徐々に坊ちゃまのカラダを調教してゆき…。
といった感じ。
全四話プラス番外編一話の、最初の一話です。

制作の発端は以前コミケかどこかで「ああ、確かメイドさんの漫画とか描いてる人?」と言われたのがきっかけです。
メイドさんものってほとんど描いたことない(しかも描いたメイド漫画、単行本収録されてません)ので、多分「イバラヒメ」収録のサキュバス漫画のことなのかな、と。

なるほど、ああいう雰囲気の漫画、印象に残りやすいのかな、と、ちょっと長めの続き物でプロットを作ってみました。
(とはいえ、途中から読んでもわかりやすいように、連載ものというよりは連作ものというイメージで)
あれは西洋っぽい雰囲気の作品だったから、今度は和風で。
だったらメイドさんがいても不自然じゃない、昭和初期あたりの舞台設定で。
ただメイドさんがご奉仕するだけだとありきたりなので、最近の私の作風的に男の子を苛め可愛がる、ちょっと怖い人に。
…そんな感じでお話が組み立てられて、あんなお話になったわけです。

が。
そこで問題が。
忘れもしない二年前のちょうどこの時期でした。
私のみならず、アシやってくれてる妹まで同時に盛大に体を壊し、休載か未完成版掲載かの選択をするはめに。
…結局あんまりトーンも貼ってない線画を強引に掲載するという情けない事態になってしまいました。
この部分も、単行本版では加筆&トーン処理をしておりますので、完全版「真理亜さん」をお楽しみ頂けるかと思います。

…とまあ、まずはこんな感じでしょうか。
あんまり細かいこと書いてしまうと、あとあとここで書く内容がなくなってしまうので、この辺で。
次はシリーズ第二話以降についてお話したいと思います。

それではまた明後日くらいに。
プロフィール

高崎たけまる

Author:高崎たけまる
成人向け漫画家です。
お仕事の依頼はこちらから

kuragedamasii@yahoo.co.jp

手が空いてる限り対応致します。

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