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使徒、襲来。

どうも高崎ですよ。
またご無沙汰しております。
決してブログの更新するのが嫌なわけじゃありませんよ。
ただ、すっかり忘れてただけのことです。
仕事が遅くって、全く余裕がないんですもの…。

さて。
本日2015年6月22日。

どうやら「新世紀エヴァンゲリオン」において箱根に第三使徒が襲来した日、つまり第一話開始の日だったそうで。
放送されていた当時は「2015年」なんてずっと未来のお話だと思っていたんですが…何か毎日真面目に働いて普通に歳をとってゆくと、順当にやってくるものなんですね、その未来とやらも。
幸いにしてセカンドインパクトで海が真っ赤になっちゃってたり(新劇場版)首都が水没するから箱根に遷都したりしてはいませんでしたので、我々は今、使徒が襲来する未来とは別の世界線を歩んでいるようです。

放送当時、私は学生で、シンジくんたちとほぼ同年代でした。
だからこそあの青い物語に揺さぶられ、いわゆる「オタク文化」を知ることになり、大学生になってこっちの道を認識し、のちに脱サラして漫画描きになる、という人生の分岐点となったわけです。

そんな私の人生の道標、エヴァ。
新劇場版でリメイクされる頃には、私たちはミサトさんたちと同年代になっておりました。
TV版当時、「大人気ないなーこいつら」と思っていた「大人」って、意外とまあそんなもんだよな、と実感できる立場に。
当時あれだけ感動した作品も、大人になると幾分冷静に視聴出来、色々分析したり思うところもあったり致しましたが、ある一つの「最高のエンターテイメント」であることには変わりがありませんでした。

「マジンガーZ」や「ヤマト」、そして「ガンダム」。
ロボットアニメは時代を象徴する記念碑になります。
TV版放送から約20年、私たちの人生を揺さぶった「エヴァ」もまた、そんな揺るがぬ石になったことが、嬉しくもあり。
また、そういう「語られる過去」になってしまいつつあることが、ちょっと寂しくもあります。

庵野監督は「新劇場版Q」で、エヴァに固執する古いファンたちとエヴァパイロットを重ね合わせて「いつまでも子供な呪われた者」として揶揄しました。
しかし、現実問題、そんな人間はいません。
そんなことが可能な人間は、アニメの中だけです。
皆、なんだかんだと大人になるし、現実と折り合いをつけて生きてきてます。

それが、そういう大人な自分が寂しくて、エヴァという思春期を通して夢中になった作品が、ただの消費し尽された過去のコンテンツに成り下がるのが嫌で、一生懸命少年時代に戻ろうとしているんです。
子供の頃、難なく飛べた飛び箱や、難なく回れた逆上がり。
それがもう出来なくなってるなんて、寂しすぎるから。
だから大人になってもカラダを維持し、運動します。

大事な作品を愛し続けるって、そういう意味で前向きなことなんだと思います。
そうして私は、今日もエヴァを愛し続けます。
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今年もまた。

どうも高崎です。
暑くなって参りました。
さすがに風のない蒸す日は、除湿くらいかけないと原稿用紙が危ない時期です。
まあでも、二月の洒落にならない室温を体験しているので、寒いよりはマシかな、と思えてしまう私。
この引越し先にも、すっかり馴染んで参りました。

さて。
竹書房さんからの単行本が、また動き出した模様です。
7月に発売予定とのことですが…前回も結構直前になかったことになった記憶がありますので、まだ正式にはアナウンス致しません。
コアさんの雑誌の目次コメントで告知打ってしまってから「ごめん嘘!今のナシね!」とこのブログで謝った過去を繰り返すのは嫌なので、単行本発売時恒例の収録作品解説等も、完全に発売されて私が書店で確認した後に致しましょう。
結果的に無用な情報を出して混乱を煽ってしまっても、仕方がありませんしね。

それはさておき、本日の本題です。
6月になると毎年恒例なのですが、五月末の私の誕生日にと、遠方に住む高崎弟からプレゼントが贈られて参ります。
CIMG0532.jpg
↑一昨年はこんな謎プラモだったり、去年は謎のサプリがダンボール一杯だったり、と、毎年楽しみにしている行事なのですが。
はてさて今年は何なのでしょうか。

今年はやや早めに送られて来ました、汚い段ボール。
以前弟は、私の誕生日を一ヶ月遅く勘違いしているフシがあったのですが…どうやら思い出してくれたようです。
さあ、ナニカナー。

まず出て来たのは、一枚のメモ。
「誕生日おめでとう ちょうかっこいいロボットを送ります」

弟が私にくれるロボットは、大体圧倒的に古く、かつ誰も知らないレベルで「センスのいい」もの。
昭和40~50年代に作られたと思しき「ゲッター2」の、いわゆる「モナカキット」(前と後ろの二枚でほぼ完成する、初期のプラモデル)とか。
腹の中にゼンマイを仕込んで歩かせる、これもやはり昭和中ごろの「GR2」とか。
「アクロバンチ」のマイナーな敵ロボットとか。

私がガンダムをはじめロボットものが大好きだと知っていて、色んなロボットプラモを探してきてくれる弟です。
今年は一体どんなロボットなのか…
CIMG0680.jpg
!?
SORAEMON GO!?


そう。
タミヤ社製ドラえもん型ソーラーカー「ソラえもん号」です。
「ちょうかっこいいロボット」=ドラえもん。
しかもこれ、たしか結構高いやつです。
ほんとにソーラー電池が積んであって、ほんとに動くやつです。

思い返せば少年時代。
時期外れに「ダンバイン」の旧キットがたくさん在庫になってる田舎のプラモ屋に、その日は確か「ボチューン」と「ドラムロ」を購入しに行った時でした。
棚の上のほう、大人向けな高価なタミヤのキットが並ぶ中、「ソラえもん」は鎮座しておりました。
「これ買って行って友達に見せたら、絶対笑い取れる・・・けどさすがに高いよなあ…」
と諦めた彼が、二十数年の時を超えて私の手元に来たのです。

…この発想はありませんでした。
今年も高崎弟は、ブログのネタになるいいプレゼントを贈ってくれました。
ありがとう。
そして自分の誕生日、覚悟しているといい。
絶対変なもの送りつけてやる。

プロフィール

高崎たけまる

Author:高崎たけまる
成人向け漫画家です。
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kuragedamasii@yahoo.co.jp

手が空いてる限り対応致します。

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