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冬コミ情報。

今年も何とか参加できそうです。
三日目西こ-10b
にて。
相変わらずドラクエ本が出来上がる予定です。
多分。
その前に商業誌の〆切を何とかしなくちゃなりませんが。

私のほうの漫画は、夏に無理矢理出したコピー本の完全版になります。
コピー本は少部数しか刷ってなかったらしいので、ほとんどの方には初見になるかと思いますが。
相方のゲルさんのほうは、新規の描き下ろしになるんじゃないかと思いますので、こちらもお楽しみにしていて下さると嬉しいです。

(12/23追記)
先日、入稿終えました。
ゲルさんが。
これで安心してコミケを迎えられます。
あと。↓表紙できました。
2010冬・表紙
…ムーンブルクの王女はともかく、後ろのシドー様はもうちょっと質感出せたら良かったのですが、さすがに時間が足りませんでした。
それでもまあ、今出来る精一杯で頑張って描きました。
よろしくお願い致します。

少し余裕が出てきたら、量より質を優先できる作家になりたいですね。
…余裕なんか当分出来ませんけれども。
 (1/6追記)
書店委託始まってました。
とらのあなさんとメロンブックスさんにて。
他の作家さんの本とか買うついでにでも、是非。
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夢の話。

サソリ「お前たち青銅(ブロンズ)がこの十二宮を突破するだと?」
サソリ「フッ・・・夢だな」
白鳥「夢だと?」
白鳥「まさか、あなたは夢とは不可能と同じ意味だと思っているのではないだろうな、ミロよ・・・!」

…みたいな会話が、とある十二宮の天蠍宮で交わされました。
一字一句はうろ覚えですが、確かこんな感じだったかと。
『聖闘士星矢』黄金十二宮編の、キグナスの氷河とスコーピオンのミロの決闘前のやり取りです。
これが、私の初めて読んだ「ジャンプ」の1シーンでした。

実現不可能な事柄に対して、「夢みたいなこと言ってんじゃない」と諭す相手に、「夢という言葉は、もっと前向きな意味に使え」と返す主人公サイド。
そうやって、主人公たちはたった五人で、最強の黄金聖闘士たちの守る十二宮を踏破してみせたわけです。
…超格好良い。
これが、漫画です。
これこそが、表現の正義です。
魂に刻み込まれる、勇気の言葉。

漫画を規制しようとか思いつく馬鹿は、きっとこういう漫画を読んだことがないんでしょう。
有識者気取りのお調子者さんたちは、もっと知識と知恵をつけてから喋って頂きたいものですね。

さて。
そんなことが言いたかったわけではなく。
今日は夢の話です。
将来の展望とか、そういう意味じゃなく、夜寝てる時に見るほうの。
某石原さんとかだと、起きてる時も見てるほうの。

最近体の具合が悪い状態が続いてる所為か、変な夢ばかり見る日が続いています。
何か凄い怖い夢だったり、さっきまでやってたコンテの続きを、夢の中に持ち込んで描いてたり。
…いやまあ、コンテ作業の夢は、寝てる時間も仕事に使えて、便利なんですけども。

そんな中でも、昨日の夢は特に面白かったので、ちょっと書いておきます。

何故だか実家の両親の前に正座してる私。
別にアブノーマルな漫画描いてるのがバレて家族会議になってるわけじゃなく。
どういうわけか嫁を紹介してる私。
…いねえよ、そんなもん!
心の奥底ではそんなに寂しかったのかよ、私!
それだけでも面白いのに、
全く知らない子を嫁だとか言い張る私。
夢の中の私も、「嫁」という子を見て、完全に初めて知った情報ばかりで若干驚いてるのが、「観測者」の私にもわかってまた面白くて。

「嫁」の見た目は…そうですね、はい、私の単行本開いてください。
この、「しすたー・ざ・すとーむぶりんがー」の子っぽい感じ。
…おかしいな、私、もうちょっと落ち着いた子のほうが好みなんですが…まあ、結婚の理想と現実は違うっていいますしね。
現実っていうか夢の話ですが。

しかもこの子、売れない劇団で舞台役者やってるっていう設定で。
そのことを一生懸命説明してるんですが、その声がもっそい小さくて。
…いやちょっと、お前役者だろ?
何でしょう、役に入るとキャラが変わるタイプなのかな?
その人の舞台なんか見たことないし、そもそも
舞台自体、もう十年くらい見てませんし。

その上、仕事の話とかしだすと、みるみる両親の機嫌が悪くなって。
何かにつけてチクチク因縁を付け出す始末。
何で?
過去に舞台の関係者と何かあったの?夢の中の両親は。
現実の両親だったら、私のところに嫁ごうとかいう奇特な方がいたら、確実に泣いて喜ぶか、土下座して謝るかのどっちかのはずです。

わけのわからない難癖をつける両親に、懸命に説明したり怒ったりして忙しい私と「嫁」の子。
そんなことをしてるうちに目が覚めたわけですが…何だか夢の中で叫び続けてた所為か、ぐったり疲れていて、まるで寝た気がしませんでした。

結局、どういう経緯で結婚することになったんでしょうね、夢の中の二人は。
そのへんのことも詳しく設定して貰えると、漫画のネタにもしやすいんですけど。

『GOSICK』一巻読了。

…何だか風邪がどんどん悪化してる気がします。
熱がかなり高いような気がするのですが、敢えて測りません。
具体的な数字がわかると、多分私は寝込みますから。

部屋が寒いので、せめて風呂ぐらいは温かくしようと、ここのところずっと長風呂気味です。
アイスコーヒーと文庫本を持ち込んで、束の間の極楽タイム。
いやあ、温かい世界って、幸せですね。
明日は、部屋で待機してるガジュマルも一緒に連れて行ってあげようかしら。

そんなわけで、桜庭一樹氏の『GOSICK』一巻、読了です。
さすがは元々富士見ミステリー文庫、コーヒー一杯飲み終えるまで、と決めてた私のお風呂読書タイムだけでも、数日でつるつるライトに読めました。

感想としては…正直すまんかった、桜庭先生。
前回の記事で、アニメのほうだけ見て、「映像だけ」だの「諦める」だの言って、申し訳なかったっス。
そこまで言うほど酷くはない、どころか、結構興味深く読める箇所も多かったじゃないですか。
前回の記事で挙げた通り、私のお気に入りミステリーフラグの、どれか一点にでも触れた小説は、私、手放しで褒めますから。

この『GOSICK』の場合、先に挙げたポイントのうち、1の「論理」について、私の琴線に触れました。
ここで言う「論理」は、探偵小説におけるいわゆる「トリックと推理」に限定しません。
その作品を作品たらしめるルール、言うなれば小説の背骨みたいな伏線のことです。
そもそも、ミステリーものは、ミステリーらしければミステリーらしいほど、現実では機能しません。
現実には「登場人物」以外にも人間は存在してるので、容疑者は無限に存在できますし、「探偵」が推理した以外にも「密室」に出入りする方法は無数にあります。
当たり前です。

そこで必要なのが、作品の「論理」。
文学等でいうところの「主題」が必要になるわけです。
その命題のための事件、その命題のためのトリック、その命題のための犯人、その命題のための動機。
各事象に一貫してそのテーマが用いられてはじめて、一篇の小説が、世界が完成するわけです。

そういう風にして定義するところの「論理」の素敵さで、私は『GOSICK』を評価します。
元々はあまり読者年齢を高く設定してなかった所為もあるんでしょうが、はっきり言って、トリックはチープだし、文章も平易、構成も演出もイマイチな小説です。
言ってみれば「出題の途中で答えがわかっちゃったナゾナゾ」みたいな温さ。

それでも、作品の根っこにある「論理」に気がつくと、どうしてなかなか、面白い小説ですよ、こいつは。
一度目はその「論理」を探すために読み、後でもう一度、その「論理」の存在を前提にして読み直すのをお勧めします。
普通の探偵小説って、あんまり再読に向かないじゃないですか。
タネ明かしされた後ですから。
そういう意味では、「再読向きの探偵小説」って、珍しいんじゃないでしょうか。

…でも結局、何でタイトルが『GOSICK』なのか、わかりませんでした。
普通の綴りの『GOTHIC』じゃ駄目なの?

2011冬の新番。

いつになっても注文した背景写真集が届かないのですが。
アマゾンさんめ。
いや、なければないで、そのままコンテ切れるんですけれども。
…じゃあ何のために注文したのか、ってことになってしまいますし。

さて。
そろそろ出揃いましたね、冬の新番。
秋の番組に比べて、若干ウェブ配信が少なめな気がしますが、気のせいでしょうか。
ウェブ配信してくれないと、私基本的に見ないので、そもそも選択肢に入りません。
…一週間くらい猶予をくれないと、時間が作れなくなってきてるもので。

そんなわけで適当に私の注目作品をピックアップですよ。
まずは本命「まどかマギカ」。
シャフトさんの新作で、いわば「血だまりスケッチ」。
「ひだまり」の可愛いキャラクター+ニトロプラスのダークな脚本+新房クオリティの素敵演出。
一話目見て、一目で気に入ったのは、「魔女」と呼ばれる敵役の迷宮演出。
実写取り込みで不気味さを演出してるんでしょうけども、その手法がヤン・シュヴァンクマイエル監督の映画っぽくて。
クレイアニメとかとおんなじコマ撮りで動かしてるんですが…これってアニメ作るよりもしかしたら手間なんじゃないでしょうか。
注目です。

次ー。
「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん~(略)」。
…何だろう、兄妹もの枠でもあるんでしょうか、ニコニコさんには。
そして今回も「俺妹」に続いてタイトルが長い。
あんまりチェックしてなかったのですが、見てみればかなり面白くて、思わぬ収穫です。
「俺妹」の京介お兄ちゃんは、男も惚れるイケメンでしたが、今期のお兄ちゃんは…なんというか涙を誘うタイプの駄目な人で。
視聴中、もう何度「やめて!もう許してあげて!もう…死なせてあげて!!」と慟哭したかわかりません。
あと、自主規制として女の子のぱんつのガードに、何故かペンギンが現れるのですが、ニコニコではそのペンギンが「石原」と名付けられていて、笑わせて頂きました。
ただこの石原、仕事がいい加減なので、時々ガードが疎かに。
ほんと、駄目な奴ですよ石原は。
仕事が出来ない奴ですよ石原は。
無能な石原はやめちまえばいいんですよ。
…え?何ですか?ペンギンの「石原さん」の話ですよ?

それから、「これはゾンビですか?」。
一話だけだと何だかよくわかりませんでした。
これも「お兄ちゃんのことなんか(長)」と同じく、主人公男子生き恥系のアニメなんでしょうか。
カオス過ぎてよくわかりませんが、テンションが高くて役者さんたちの芝居も面白いので、取り敢えず見ていこうかな、と。

ちょっと違う角度から気になってるのが「フリージング」。
内容は…未来っぽい舞台で能登麻美子さんが未来っぽい鉈を振り回すお話。
所謂バトルものなのかな?
原作漫画が韓流の作家さんで、たしか原作の原作(ややこしい)が、「黒神」の人だったかと。
正直、漫画っていうジャンルに関しては、一応末席にいる以上あんまり批評じみたこと言えないんですが、ちょっとだけ。
原作漫画を何冊か読んだことがあるのですが…その時に何と言うか、よくわからない違和感があったんです。
どこが変、という的確な箇所を言えないのがもどかしいんですが、演出なのかキャラの立ち居振る舞いなのか、何か根本的な違和感を感じてしまったわけで。
むしろ、絵は上手いし仕上げも丁寧。
私なんかがどうこう言っていいレベルの作家さんではないんですが。
敢えて言葉にするなら、積み重ね方の違和感、とでも言いましょうか。
90年代くらいから平行進化した、別の世界の漫画、みたいな感じでしょうか。
勿論、これは私個人の感覚。
客観的に見れば、漫画、アニメの文化を共有する同志にしてライバル。
日本の漫画に遜色ないどころか脅威ですらある存在です。
だから結局、この見方は個人的な見方。
この(私にとっての)ノイズを、日本のアニメーションスタッフというフィルターを介して取り去ったら、「フリージング」は私にはどう見えるのか、という意味で。

ラスト、「GOSICK」。
原作イラストの武田日向先生が超好きなので。
…原作小説は読んだことありませんが。
読んだことのある友人にはボロックソに言われてたので、どうなんだろうなあ、とは思ってたのですが。
…うん、映像は綺麗です。
武田先生の魅力を損なうことなく、見事に表現されています。
映像だけは。
……すいません、私、推理小説…否、乱歩先生曰くの「探偵小説」が、大好物なもので。
中途半端なミステリもどきに対して、異常に厳しい目で見てしまうわけで。
現時点で二話まで視聴済みですが…もしこの「GOSICK」、ミステリというジャンルの作品であるなら、正直言って諦めます。
もうヴィクトリカの可愛さを愛でるだけのアニメです。
それだけです。
…いやまあ、それだけで十分に素敵アニメなところは凄いと思いますけれど。

ちなみに、私の思うところの「探偵小説」のポイントは三つ。
1、ロジックの見事さ。
2、構成の見事さ。
3、文芸の見事さ。
このうち一点でも条件を満たす作品なら、私は手放しで賞賛します。
だって探偵小説、大好きですから。

このへんの探偵小説談義に関しては、いずれまた。
多分超長くなりそうな気がするので。
取り敢えず「GOSICK」の原作でもちょっと買って来てみます。

ガンプラ晒し。

…いつまでも単行本の広告がトップにあるせいで、全く更新してないと思われてる方がいらっしゃったようで…。
ホントすいません、わかりにくくて。
でも、そろそろ発売から半年。
聞くところによると、書店で半年たっても売れない本は、基本的に返本されちゃうらしいので、もうちょっとだけ我慢してください。
最後の悪あがきか何かかと思って頂いて。
そんなわけで「快楽ユーフォリア」発売中です。

さて。
いつも真面目なお話をした次の回の更新は、手持ちの美少女フィギュアとか晒して馬鹿なこと言って、ブログのアライメント調整をしてたのですが。
たまには違う方向からのバランスブレイクも面白いかと思いまして。
今回は自作のガンプラを晒します。
昔晒した、この
ガンプラタワー・下から。
惨状からわかる通り、私、かなり重度のガンプラマニアです。
バンダイ様はそろそろ、私に株主優待券とかくれてもいい気がします。
…それは言い過ぎですが。

とはいえ、いつもはパチ組み+要所塗装くらいしかしてません。
だって忙しいんですもの。
これだけのガンプラに全部完全塗装+改造等施してたら、その人の職業は漫画家じゃなくてモデラーです。
でもたまーに面白いネタを思いつくと、我慢できずにやってしまいます。
そんなわけで今回の一品。
「デルタプラス」改・Zガンダムです。
デルタ1
デルタプラスは「ガンダムUC」に登場する、Z計画の最終到達機(?)です。
わかりやすく言うと、「Zっぽい変形が可能な灰色の百式」です。
…これでもガンオタ以外はついてこれないんでしょうね…。
ごめんなさい。
そんなデルタプラスを、百式っぽく塗るのは多分もうやってる方もいるでしょうから、もうひと捻りしてZガンダムっぽく改造です。
原作でもアニメでもこのデルタさん、ほとんど活躍なしに乗り捨てられてしまうんだそうで。
…勿体無い。
格好いいのに。
そんな不遇なデルタさんのためにも、私のプラモスピリットが燃え上がるわけです。
プラモ狂四郎風に。

ちなみにこちらが元の機体との比較。
デルタ2
…誰ですか元のほうが格好いいとか言ったのは。
頭部と背面ユニット以外はほぼ無改造のままカラーだけ変更。
エゥーゴのMSって、基本的にパーツ構成が同じだから、Zも百式もリックディアスも、実は物凄く近い形状してるんですね。
その気になればガンダムカラーなリックディアスとかも可能だったりします。
…嫌ですけど。

そしてその背中。
デルタ3
真ん中のZっぽいテールバインダーはジャンクパーツからの自作ですが、ウイングユニットは、コレよく見ると百式の背中についてるバインダーをひっくり返して使ってるだけです。
普通のZと違って肩が大きいので、パーツが干渉しないように斜め気味に設置。
ポリキャップ内蔵式なので角度は腕の動きに応じて動かせます。
上部の羽根が大き過ぎて、正面から見ると「SEED」のデスティニーガンダムっぽくなっちゃったのが失敗ですが。
…青色の塗装に、「マークⅡっぽい青のほうがシブくて格好いいよね」みたいな色気をだしたのも一因かもです。
でも一応それっぽくはなってますよね?

あとは頭部。
デルタ4
…うわあ影になっててよくわからない。
でも解説。
まずは百式系のゴーグルをとっぱらって奥のカメラアイを手前に移植。
そして適当に切ったプラ板で、ガンダム記号のアンテナと顎のパーツを接着。
この時、デルタプラスっぽさも残そうとして顎を覆うガードパーツをそのままにしたら、サイコマークⅡみたいな悪そうな顔に。
せっかくならもっとそれっぽくしようと、鼻筋をちょっと削って完全にサイコマークⅡ顔に調整。

あ、ちなみにちゃんと差し替えで変形できます。
デルタ5
背中のテールバインダーは複製してないので、随分背中がすっきりしてますが。

以上です。
写真が下手なのもありますが、私エアブラシとか持ってないので、全部筆塗りなもので、あんまり綺麗にお見せできなくて残念です。
こういういちいち手の込んだものじゃなくても、何かしら手軽に組んだキットとかも晒していけたらと思います。

…でも今回、ガンオタじゃない方には、全く意味のわからないネタでしたね。
まあ、特撮等もそうですから、いつものことと言えばそうなんですけれども。

それから。

すみません、今日はちょっとまじめな話です。
あんまり面白くないと思いますので、興味のない方はまた二、三日後に来て頂ければと思います。
そのころにはいつもの馬鹿なブログに戻ってますので。

今日で、例の都条例成立からちょうど一ヶ月が経ちますね。
12月15日は将来、日本の文化を破壊した「国恥記念日」と呼ばれるでしょう。
あの石原とかいうおっさんの所為で。

そんな、いまだにもやもやしてる方々にはこちら、
サルでもわかる都条例対策サルでもわかる都条例対策
(2010/12/31)
野上 武志、鈴木 貴昭 他

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都条例問題で色々積極的に動いてらっしゃる野上武志先生の同人誌です。
アマゾンさんでも扱ってるところが嬉しいですね。
あの都知事にイラついてる方には、漫画パートで思いっきり笑ってすっきりして頂いて、その上で漫画文化の奥深さ、可能性を再認識できる内容になってます。
翻訳家の兼光ダニエル真先生のパートでは、「何がいけなったのか」「これから何をしていくべきなのか」をわかりやすく解説。
すごく勉強になりました。
あんまり余裕のない方でも、一食抜けば買えるお値段。
是非一読をお勧めします。

…さて本題です。

あれから一ヶ月。
じわじわと色んなところで都条例の影響が出始めてる模様です。
あの可決で、私が一番怖いと思ってたもの、それは「都の関係者以外の一般人の、過剰反応」。
それが、遂に現実のものになってきています。

例えば、ある都内のコンビニでは、月間青年誌がアダルトコーナーに移動させられてたり。
そういうことを恐れた出版社側が、作家サイドに自粛を求める例が報告されたり。
ネット上のニュースを見てると、そういうものがぽつぽつと出始めているみたいで。

これが、一番怖いんです。
日本語は「察し」の文化と言われています。
言外の意味を察し、行間を読む。
ある言語学の先生は、「日本語は話し手を甘やかしすぎだ」とも言ってるくらいのもので。
基本的に私は、そういう曖昧な日本らしさが侘び寂び的な空気を醸造してきたと思うので、悪いとは思いませんでしたが、今回この日本語の、日本人の、悪い部分が大きく作用しちゃってるんじゃないかと思うのです。

というのも、
あの条文、あんまりにも何言ってるのかさっぱり分からないから。
だから聞き手が気を利かせてきちんと察し、行間を読まなくちゃいけない状況が生まれてしまって。
何をしたら取り締まられるのかと、過剰に警戒してしまう結果、自分たちで勝手に自分たちを取り締まる状況が発生してしまうわけで。
「わけわかんない因縁つけられて営業できなくなっても困るから、このへんの本は置かないようにしよう」
「↑…という言いがかりをつけられて仕入れて貰えなくなったら嫌だから自粛しよう」
「↑…という事情を察して、描くのを控えよう」
都がなんにもしなくても、勝手にこういう悪循環が生まれてしまうのが、物凄く怖いのです、私は。

だって、これは我々一般人が「勝手に」やってることですから、都は一切の責任を取らなくていいわけですもの。
何でしたっけ、江戸時代の年貢相互監視制度の「五人組」とか、戦時中の国家総動員法から生まれた「隣組」とかとおんなじ意味合いがあるんじゃないでしょうか。
国民の自主的な相互監視。
…こんなのが、本当に「青少年の健全な育成」に至る環境でしょうか。
本当に…本当に…恥を知れ。

勿論、一部の過敏な人たちが、勝手に大騒ぎしてるだけなのかもしれません。
少なくとも、私の直接知ってる人で、規制の影響を受けたと言う方は、まだいらっしゃいませんし。
もしかしたら自粛を求められたという作家さんも、編集部の意図を誤解してしまっただけかもしれませんし。

そんなおぞましい、不健全な時代にしないためにも。
我々はもっと、以前よりもっと冷静かつ大胆にならなければいけません。
貴方の怖れが、そのまま彼らの力になります。
だから。

悲観するな。
絶望するな。
諦めるな。
騒ぐな。
怯えるな。

まだだ。
まだ負けてない。

考えろ。
抗え。
行動しろ。
戦え。

…って、何だか「うしおととら」の白面のものと戦ってるみたいな言い方ですね。
実際は、金と名声と権力でぶくぶく肥え太った、愚かで醜い年寄りが相手なのが情けないですが。

キジムナー。

…何だか体が重いと思ったら、どうやら風邪の模様です。
腱鞘炎やら風邪やら、どんだけ今月の私はタルんでるんだって話ですが。
それとも本当に疲れが溜まってたと考えるべきでしょうか。

さて。
家主がこんなに参ってるというのに、うちのガジュマルは意外と元気に過ごしております。
気温5℃以下で葉が落ちる品種でも、最高気温が5℃未満+夜とか平気で氷点下とかいう、割とオーバーキルな環境でも、何とかやっていけるものなんですね。
まあ勿論、室内なのでそこまで過酷ではないはずですが。

そんなガジュマル。
先日もちょこっと書きましたが、沖縄では「キジムナー」なる妖怪(妖精?)が住むそうです。
その姿は、水木しげる先生的には、変な毛玉に手足と顔がついた感じのビジュアルだそうですが、一般には赤いぼさぼさ髪の子供の姿をしていると伝わってます。
彼らは基本無害で、魚の左目が主食。
性別もちゃんとあって、普通に子供とか生まれる類の妖精です。
ムーミン一家みたいなものなのでしょうか。

「樹の精」という意味の「キーヌシー」が語源だとする説が主ですが、私は「樹」+「マジムン(魔物・悪霊)」で「キ・マジムン」が訛ったものなんじゃないかとも思ってます。
というのは、沖縄のある地方でのキジムナーは「セーマ(精魔)」と呼ばれ、人を取り殺すことがあるらしいので。
勿論無分別にとりつくわけではなく、村で立ち入り禁止にしている箇所に勝手に入ったものへのタタリとしての行いだそうですが。
タタリを受けた人間は、眠っている間に、♂キジムナーのち○ちんor♀キジムナーのおっぱいを口に押し込まれて、窒息死するのだそうで。

…怖え。
超怖え。
窒息死それ自体じゃなくて、その殺害方法が怖え。
今私ん中では、水木先生の描くような毛玉妖怪が「やらないか」とか「ウフーン」とか言いながら、ち○ちんとかおっぱいを振りかざして襲い掛かってくる絵が見えてます。
一般の言い伝えの方の子供の姿だったところで、ショタち○ちんとかロリおっぱいに押し潰されて死ぬわけですから、どっちにしてもアウトでしょう。
文字通り、死んでもお断りしたい死に方です。

そんな風に考えてみると、以前うちのガジュマルにも妖精が住んでても構わない、とか書きましたが、撤回したくなってきました。
キジムナーさん、やっぱりご遠慮願えますでしょうか。

お題「怪人デザイン」。

同人の新刊のほう、概ねご好評頂いてるようで、ありがたいことです。
同人は、なるべく商業ではやらないことをやってみよう、みたいな課題を設けて描いていたので、そういうのも受け入れて頂けるのは、嬉しい限りです。
デビューして5年くらいたちますが、まだまだ何が自分に向いてるのか、まるっきり手探りのままなもので。
今後も色々変なことを試していきたいところです。
また何かご意見頂ければ、幸いです。

さて。
日曜日なので、いつもだったらオーズについて語るところですが…今週はちょっと趣向を変えて。
先日、うちのサークルのゲルさんから、テーマトークを求められました。
お題は、「怪人デザイン」。
なるほど、普段はその週のお話について徒然なるままに語るだけでしたから、たまにはこういう俯瞰的なテーマでの語りも面白いんじゃないかと。
…まあでも、所詮私の知識なんて、平成ライダーの一部くらいしかありませんから、総括的な所見は出せそうにありませんけどね。

それでは。
仮面ライダーの「怪人」は、各作品のテーマに直結してることが多いように思われます。
ゆえにテーマ、方向性にきちんと寄り添ったデザインが求められてるわけで。

今回の「オーズ」でもやはりそうです。
ヤミーたちは「人の欲望の権化」ですから、どんなに異形の姿をとっても、必ず「人面」でなければならない。
基本公式は、各話のヤミー=人面+セルメダルを与えるグリードの属性、となるわけですね。
逆に言えば、人の内から出てきた印である「人面」という記号さえあれば、どんなにおぞましい姿にしてしまっても構わないわけです。

むしろデザイナーの出淵さんも、「アギト」の時の怪人デザインより、一層おぞましさや不快さを強調したものを作ってきているように思えます。
アギトの怪人「アンノウン」は、ラスボスがアレな以上(ネタバレ回避のため曖昧な表現)、怖さの中にどこかしら美しさ、神々しさがあったような気がします。
アギト大好きなので、私の思い出補正かもしれませんけども。
対してヤミーは、人の欲望の暗黒面なわけですから、どれだけ気持ち悪く描いても描き足りないくらいなもので。

個人的には、ウヴァの生み出す虫系ヤミーが、一番キモいですね。
甲虫の背中みたいな、つるっとした光沢のボディと、整った人面。
一話のカマキリヤミーみたいな、スマートな奴が多いのも、逆に不気味でいいです。
メズールの大量生産型も、数のキモさがあって面白いんですが、どうも一体一体のインパクトが弱くなっちゃってる気がして。
いずれにしても、今年の怪人デザインは、脚本の題材と見事にリンクした、名デザインが多いと、私は思います。

また、「オーズ」という作品自体は、逆に「人の欲望」を肯定する作品です。
ああしたい、こうしたい、という感情は、間違ってない。
その感情が力になって、色んなことを成し遂げられるようになる。
ただ、それをどう乗りこなすのか、そういうことを覚えていかなくちゃいけない。
間違えてしまった時のあなたは、ほら、あんな姿だよ、という反面教師としての姿がヤミー、なわけです。
(…都知事も都小PTAも、オーズさえ見てれば、もうちょっとまともな大人になっただろうに…。)
オーズでは、実は怪人を倒す、ということはさして重要なことじゃなくて、怪人(つまりは欲望の暗黒面)を生み出してしまった人が、どうやって自分自身を操縦していくかを見つけるかが重要なんじゃないでしょうか。
そうとらえると、あの不気味なヤミーの」デザインも、何だか道化師みたいに悲しい姿にも見えてきます。

ゆえに、怖さと、おぞましさと、悲しさが、今年の怪人デザインのテーマなのかな、というのが、高崎的ヤミー解釈でした。

…こんな感じでしょうか?
上手いことコンパクトにまとまったでしょうか。
他にも大好きな「W」や「龍騎」なんかも絡めて語りたかったのですが、さすがに左手一本ではもう疲れました。
(お忘れかもしれませんが、私今、腱鞘炎気味です。)
そのあたりはいずれまた。

ゲルさん、ご満足頂けましたでしょうか。
そのほか、ご覧になってる方でも、こういうの語れ、など何かございましたら、仰って頂ければと思います。
時間のある限り、知ってる限りは、応じさせて頂きます。

痛。

…痛いよう。
いや、私の人生が、じゃなくて、腕が。

年末から腱鞘炎気味だった腕が、年が明けて本格的に腱鞘炎っぽくなって参りました。
新年早々ロクでもない記事ですね。
さすが私。
安定のプチ不幸。

手首がヤバい以外はかろうじて何とか機能してるので、ペンも握れないことはない程度の症状ですが、初めてのことなので、ドコまで症状が進行するのかドキドキものです。
さすがにコアさんには一回分お休み頂いたので、大人しく療養します。

…ただ…イキナリ仕事休んでしまっても、何したらいいかわからない自分がいます。
定年後、急にすることがなくなっちゃった団塊のお父さんみたいです。
や、趣味は人に比べて多いほうだとは思うのですが、同人誌描くのもプラモ作るのもゲームするのも、全部腕の機能が万全じゃないとムリじゃないですか。

仕方ないので読もうと思ってた仕事の資料読んだり、他社さんのプロット書いたりすることに。
…結局仕事かよ私。

そんな残念な私のところに、養子が一人。
ご紹介致します。
高崎さんちの子になった、
ガジュマル
ガジュマルの「高崎がじゅまる」です。
妹がスーパーに見つけて買ってきてくれたものですが…何というか、可愛いなあ。
ガジュマルの木には妖精キジムナーが住み着くといいますが、水木しげる先生の描く彼らなら、少々住み着いてても一向に構いません。

が。

ここで一点問題が。
どうやらこのガジュマル当然あったかい地方の木ですから、寒さには当然弱いわけで。
気温が五度以下になると葉が落ちる
そうで。
…待て。
ここを何処だと思ってる。
北国群馬ですよ。
私の部屋とか、油断すると五度以下なんて余裕ですよ。

…春までこの子の命は、もつのでしょうか…。

私の冬コミレポ。

あけおめー。
や、本当は喪中だからそういう挨拶は駄目らしいのですが、無事年を越せたことは、やっぱりおめでたいことだと思いますので、一応。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうかひとつ、高崎たけまるをよろしくお願い致します。

さて。
コミケでした。
今回のコミケは、三日間で延べ50万人超の参加があったそうで。
重複人数もあるでしょうが、単純計算しても確実に私の住んでる市の人口以上なのは間違いありません。
凄い人数、そしてエネルギーです。

そんなコミケ、私も行って参りました。
朝まで仕事して、そのまま新幹線で現地に直行。
超眠かったのですが、生活サイクルが逆さまなので仕方ありません。
ぼんやりしたまま国際展示場の駅からの人の流れに乗っかっていくと…何故か知らないうちに東ホールに。
あれ?
私、今回は西なのに。
ぐるっと迂回して、ようやく自分たちのスペースに。
お昼には着く予定が、この時点で随分超過。
…そのせいで無駄足踏ませてしまったお仕事関係の皆様、本当にすいません。
お詫びはいずれ、お仕事で。

さて新刊ですが、場所が良かった所為か、私が重役出勤して早々に完売。
お買い上げ頂いた皆様、本当にありがとうございます。
買い逃した皆様、多分すぐに委託販売が始まると思いますので、少々お待ち下さい。
そんなこんなですることもなくなってしまったので、友人知人に挨拶回り。
…また東まで戻るわけですね。

漫画屋さんにとって、コミケは年に数度の生存確認の場でもあります。
私の場合ぶっちゃけ、このために行ってる節がありますし。
友達が少なかったり、疎遠になりがちなこの商売、すごく大事な機会だと思います。
……ただ、何でしょうか。
会う友人会う友人みんな、にやにやしながら「ブログ見たよ」と言うの何故なんでしょう。
別におかしなことは書いて…るか、確かに。
アクセス解析とかあんまりしてないけど、何だかここ見てくれてる方の大部分が身内な気がしてきました。
怖っ。

それから、いい機会なのでお世話になった方へお礼参りも。
基本、かなりの人見知りですが、そこは大人なので頑張ります。
地元の駅で適当に購入した差し入れ持って、あっちこっちへフラフラと。
…このくらいの時間になると睡魔がマックスで、本当に文字通りフラフラでしたが。
そのせいか、某人気作家さんのところへお邪魔した際、失礼した後で「…あれ?今私本買ってお金払ったっけ…?」と前後不覚に。
よくよく考えれば客がお金払わずに行っちゃったら普通止めますから、そんなことはないでしょうに。
いちいち戻って「あの、スイマセン…さっき私お金払いました?」とか不思議な質問をする私。
落ち着け私。
そして寝ろ。
…あの先生のところには、もう二度とお邪魔できません。
ああ恥ずかしい。

そしてお祭りも終わり、撤収作業。
いつもは売れ残りの重たいダンボールを悲しくのろのろ発送する我々ですが、今回は珍しく精神的にも物理的にも身軽な作業で。
帰りもゲルさんとお茶したりご飯食べたりしながら気楽に帰宅。

が。
地元の最寄り駅にて、タクシーが一台も余ってない事態、発生。
なんでさ?
大晦日とか関係あるの?

眠くて疲れた体と重たいカバンを引きずって、3~4キロの夜道をとぼとぼ歩く大晦日。
そんな中でも、「…よし、これで明日更新のブログは、オチができた」とか思える私は、どうやらわりと前向きな性格になれたようです。
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高崎たけまる

Author:高崎たけまる
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